子どもと親の関係・・・

某タレントの息子が薬物で逮捕され、いろんなコメントが錯綜している。さわりだけ見ただけだが、29歳にもなったら親とは別の人格である、親が謝る必要ない、という意見やら親の育て方が悪い、という意見やらいろいろだ。29歳の息子は、どういう立場なのだろう。うちにも近い息子がいるが、就職もして親元から離れて暮らしている。社会的には一大人なのだろうが、親としては“こども”という感覚は変わらない。いつまでも子どもなのである。もし、何か人様に迷惑かけたのなら謝りに行かなくては・・・と思ってしまう。今回父親が涙ながらにコメントを出したが、私は当然かな、と感じる。それが、子どもを甘やかせることなのだろうか。子どもも謝り親も親として何らかの謝罪をするのが普通ではないかと感じている。ただ、うちの息子は親に対しこの上なく憎しみを感じているので、余計心配してしまうのかもしれない。実家へは帰ってきてくれるが、穏やかな表情を見せてくれない。とがった目で睨まれることのほうが多い。当然こちらの会話も少なくなる。育て方が悪かったと言われればその通りだ。子どもたちにはいろいろな重荷を背負わせてきた。今更謝っても取り返しつかないが、何とかにこやかにしゃべれる関係になりたいと思っているが、息子は余計なお世話と思っているのかもしれない。親はいつまでも子どものことが心配だ。うまく会社でやっていってるのか、話せる友達はいるのか、楽しく暮らしているのか・・・。心配は尽きない。そんな私を娘が見て、「お母さんも子離れしんと」とアドバイスをもらった。姉の娘はそれなりに弟の息子のことを気にかけてくれている。同じ重荷を背負わされた兄弟として息子のよき理解者だ。子離れって何だろう。親は子どものこと、特に母親は子どものことを切り離して生きてはいけない。子どものために生きている生物だ。それがただの自己満足であると感じつつも、子どものことはいつも気にかけている。しかし、30歳近い子どもにあれこれ言うわけにもいかない。私の親はどうだっただろう・・・。んん~、何も言わなかったな・・・。それでよかった、私は。そして、私が得た結論は、「黙って見守る」。実家に帰ってきたら、何かと聞き出そうと話を切り出すがよけい疎まれてしまう。もう、自分の足で歩いているのだろう。その結果が親は憎い、というゆるぎない気持ち。親は子どもがかわいい。親のエゴで押さえつけてきた部分はあるが、子どものことは無条件にかわいい。そんなことは親にとっては当たり前だが、子どもは親の行動、言動で親のことを推し量る。私は、形ばかりを要求してしまった。その責任も感じてきたが、親としてできることは、責任を取り繕うことではなくて、今のありのままの子どもを静かに見守ることなのかなあと思った。そう、30近い子どもと子離れするのは、見守り・・・。何か事が起きても、本人を尊重して本人の気持ちを、本人のあがきを静かに受け入れることなのではないのだろうか。実際何かが起きればそんな冷静にはいられないとは思うが、本人が主人公。もはや親はなすすべのない存在なのである。

それを思うと、親の謝罪はどういう形になるのか・・・、考えさせられる。