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人間力

テレビで認知症の方の特集がありました。認知症のイメージを大きく変えるものでした。認知症=徘徊のように思っていましたが、病気がわかっても自分らしく生活しておられる姿に目からうろこ・・・でした。

人間力。そんな言葉が頭に浮かびました。料理ができなくなって、絵をかいて自分の生活を豊かにしている人、奥さんと手を取りながら頑張っている人、方程式のようにこうだから、結果はこうです、みたいなストーリーとは違うストーリーを自分の力で作っていくのです。人生ってわからないものだ、と思います。よく、こんなに悲しいのに何かを食べてしまう、おなかがすく、という話を聞きました。悲しくて悲しくてものも食べられない・・というのが“人間らしい”という印象がありましたが、でも、やっぱりおなかがすいて何かを食べるんです。それも人間力ではないでしょうか。

つらくてもつらくても、一歩外へ出ると何もないようにふるまう、障害があり、この子の寿命は3年ほどでしょうと言われても、二十歳の成人式を迎える、がんであと1年です、と言われてもまだ生きてる・・・。世の中にはたくさんたくさん、方程式で解明できないことがたくさんあります。今まで、なんとなく「奇跡」「わからないこと」とぼやっととらえていたのが、昨日の認知症の方を見て、「人間力だ」と思いました。もしかしたら、動物として生きる生命力なのかもしれない。でも、人間は、悩んで考えて自分の意志を持って生き方を選択していく。人間ならではの営みをしながら、想像もつかない姿を見せることができる。ほんとに、一面的な見方ではとらえられないいろいろな姿があるものですね。

昨日のテレビも、40代の方もおられ、60代のかたもおられ・・・。年配の方お話には説得力があります。いい年なのでもういいわ・・・ではなくて、生きたい気持ちは40代の方と同じ。年齢で、命の価値を天秤にかけてはいけないと思わされました。

今日も、いい一日でありますように。